間違えやすい日本語辞典

「とんでもございません」は正しい?間違いやすい敬語表現

「とんでもございません」は、以前は誤用とされましたが、現在は許容される表現になっています。ただし、より正確な表現もあります。

従来の考え方

元の形: 「とんでもない」= 一つの形容詞

従来の正しい形: 「とんでもないことでございます」(○伝統的)

誤用とされていた: 「とんでもございません」(△以前は誤用)

現在の状況

文化庁の見解では、「とんでもございません」は慣用表現として許容されるとしています。

使い分けの推奨

最も丁寧: 「とんでもないことでございます」(○)

一般的に許容: 「とんでもございません」(○現在は OK)

カジュアル: 「とんでもないです」(○口語)

謙遜の場面での使い方

褒められた時:

  • 「とんでもございません。まだまだ未熟です」(○)
  • 「とんでもないことでございます」(○より正式)

お礼を言われた時:

  • 「とんでもございません。当然のことです」(○)

まとめ

  • 「とんでもございません」は現在は許容表現
  • より正式には「とんでもないことでございます」
  • 文化庁も慣用表現として認めている
  • ビジネスではどちらも使える

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