「更迭」の正しい読み方と、ニュースでよく聞くのに迷う理由
テレビのニュースキャスターが「大臣を更迭」と読み上げるのを聞いて、「こうてつ」か「こうそう」か一瞬迷った経験がある方もいるのではないでしょうか。政治ニュースや人事の報道で頻出する二字熟語でありながら、日常会話で使う機会が少ないため、正確な読み方に自信を持てない人が多い漢字の一つです。 結論を先に述べ...
日本語辞典編集部が、誤用しやすい表現・読み間違えやすい漢字・間違えやすい敬語表現を、複数の国語辞典と文化庁資料に基づいて解説します。
テレビのニュースキャスターが「大臣を更迭」と読み上げるのを聞いて、「こうてつ」か「こうそう」か一瞬迷った経験がある方もいるのではないでしょうか。政治ニュースや人事の報道で頻出する二字熟語でありながら、日常会話で使う機会が少ないため、正確な読み方に自信を持てない人が多い漢字の一つです。 結論を先に述べ...
編集部に届くビジネス敬語の相談で、毎月上位に入るのが「ご覧いただく」と「拝見する」の混同です。二つとも「見る」の敬語表現ですが、主語がまったく異なります。この区別を誤ると、相手と自分の立場が入れ替わったような、奇妙な文章になってしまいます。 本記事では、この二つの表現が敬語分類のどこに位置するかを確...
契約書の条項や経理処理の会話で「相殺」という言葉がよく出てきます。読み方を「そうさつ」と思い込んで読み上げて、周囲の表情が微妙に変わった経験がある方もいるかもしれません。結論から述べると、「相殺」の正しい読みは 「そうさい」 です。「そうさつ」は誤読で、辞書にも「そうさい」だけが掲載されています。 ...
編集部に届く相談のなかで、特に多いのが「ご教示」と「ご教授」の使い分けです。ビジネスメールで何かを教えてもらいたいとき、どちらを書くべきかペンが止まる、という声は珍しくありません。社内研修で「ご教授ください」と書いて指摘を受けた、あるいは取引先からのメールで「ご教示願います」という表現を見て違和感を...
「既存システム」「既存顧客」「既存の制度」など、ビジネスの現場で頻繁に使われる「既存」という言葉。この読み方を「きぞん」と読むか「きそん」と読むか、意見が分かれる場面に出会ったことがある方もいるのではないでしょうか。 現代日本語では、「きぞん」「きそん」のどちらも正しい読みとして辞書に掲載されていま...
ビジネスメールで「よろしくお願いいたします」と書くか「よろしくお願い致します」と書くか、迷った経験のある方も多いのではないでしょうか。どちらも同じ意味に見えますが、実は文脈によって使い分けが推奨されており、公用文の表記ルールでもひらがなと漢字の使い分けが明確に示されています。 本記事では、「いたしま...
ある企業の会議室での光景です。担当者が資料を示しながら「代替案(だいがえあん)をご用意しました」と説明を始めたところ、役員席から「『だいたいあん』でしょう」と訂正が入り、場の空気が一瞬止まったといいます。担当者は黙って「だいたいあん」と言い直し、プレゼンを続けました。 このように、「代替」という言葉...
オフィスで同僚や上司とすれ違うとき、あるいは打ち合わせを終えたとき、「お疲れ様です」と声をかける場面は日本のビジネス文化に深く根付いています。一方、「ご苦労様です」という言葉もよく耳にしますが、使い方を間違えると目上の相手に対して失礼にあたる可能性があります。 本記事では、「ご苦労様です」と「お疲れ...
ビジネスメールや電話応対で「明日、御社にお伺いいたします」という表現を目にします。一方、「二重敬語なので『伺います』が正しい」という指摘を受けた経験のある方もいるでしょう。結論から言えば、「お伺いする」は厳密には二重敬語にあたりますが、文化審議会答申「敬語の指針」(2007年)でも、慣用として定着し...
「確信犯」という言葉は、もともと日本語ではなく、ドイツの刑事法学に由来する翻訳語です。明治期から昭和前期にかけて、日本の法学者たちが「Überzeugungsverbrecher」というドイツ語を翻訳するなかで生まれた用語だとされています。直訳すれば「確信を持った犯罪者」。ここでいう「確信」とは、道...