「齟齬」は「そご」と読み、「食い違い」「不一致」を意味します。非常に読み間違えやすく、また難しい漢字の代表例です。
ビジネスシーンでは、認識の違いや意見の不一致を表現する際に使われる重要な用語です。
よくある間違い例と正しい読み方
読み方
正しい読み方:
- 「そご」(○)
間違った読み方:
- 「しご」(×)
- 「そそ」(×)
- 「しょご」(×)
意味と使い方
使用例:
- 「認識に齟齬がある」(○)
- 「契約内容に齟齬が生じた」(○)
- 「齟齬を来す」(○)= 食い違いが生じる
漢字の意味から理解する
両方とも「歯」に関係
「齟」も「齬」も、どちらも歯に関する漢字です:
- 齟(そ): 上の歯と下の歯が噛み合わない
- 齬(ご): 歯がガタガタで不揃い
つまり、歯が噛み合わない = 物事が食い違うという比喩です。
ビジネスシーンでの使用例
認識の違い
「お客様との間で、納期について齟齬が生じていました」
契約の不一致
「契約書の記載内容に齟齬があることが判明しました」
コミュニケーションの問題
「部署間の連携で齟齬が生じないよう、定期的なミーティングを実施します」
類似の表現との違い
「齟齬」と「相違」
- 齟齬: やや格式ばった表現、問題があるニュアンス
- 相違: 一般的な表現、中立的
「齟齬」と「食い違い」
- 齟齬: フォーマルな表現
- 食い違い: 口語的で分かりやすい
よくある質問
Q. 「齟齬をきたす」の「きたす」は何ですか?
A. 「来す(きたす)」で、「もたらす」「引き起こす」という意味です。「齟齬を来す」= 食い違いが生じる
Q. ビジネスメールで使っても良いですか?
A. はい、使えますが、相手が読めない可能性もあるため、重要な場面では「食い違い」「不一致」など分かりやすい表現も検討しましょう。
Q. 英語ではどう表現しますか?
A.
- "discrepancy"(不一致)
- "inconsistency"(矛盾)
- "mismatch"(食い違い)
まとめ
- 「齟齬」は「そご」と読み、「食い違い」「不一致」という意味
- 非常に読み間違えやすい難しい漢字
- 歯が噛み合わないことから来た比喩
- ビジネスでは認識の違いや契約の不一致を表現
- やや格式ばった表現なので、相手によって言い換えも検討
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