「押しも押されもせぬ」の正しい形は?間違えやすい慣用句

「押しも押されもせぬ」が正しく、「押しも押されぬ」は誤りです。「も」が抜けて「押しも押されぬ」と言う人が多いため、正確な形を押さえておきましょう。ビジネスでは、実力者や確固たる地位を評する際に使われます。

よくある間違い例と正しい使い方

間違った使い方

  • × 「押しも押されぬ業界のリーダー」(「も」が抜けている)
  • × 「押しも押されぬ存在」(誤った形)
  • × 「彼は押しも押されぬ実力者だ」(誤形)
  • × 「押しも押されぬ地位」(誤形)
  • × 「押しも押されぬ企業」(誤形)

正しい使い方

  • ○ 「押しも押されもせぬ業界のトップ企業だ」
  • ○ 「彼は押しも押されもせぬ実力者だ」
  • ○ 「押しも押されもせぬ地位を築いた」
  • ○ 「押しも押されもせぬ専門家として知られる」
  • ○ 「押しも押されもせぬ存在感を示している」

ビジネスシーンでの使用例

評価・紹介

  • ○ 「〇〇氏は本業界において押しも押されもせぬ権威です」

プレゼン・報告

  • ○ 「当社はこの分野で押しも押されもせぬポジションを確立しております」

語源・由来

「押す」と「押される」の両方を否定する形で、どちらから圧力がかかっても動かない=揺るぎないという意になります。「〜も〜もせぬ」は古文でよく使われる二重否定の強調形で、「押しも押されもせぬ」はその慣用化した表現です。

なぜ間違える?

「押しも押されぬ」の方が発音しやすく、また「も」が1つだと覚えやすいため、誤って定着してしまったと考えられています。正しくは「も」を2回使う形です。

覚え方・使い分けのコツ

「押しも押されもせぬ」=「押し」と「押され」の両方に「も」が付く、と覚えましょう。対称的な構造を意識すると、「押しも」「押されも」と「も」が二つ必要であることが理解しやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. 「押しも押されもせぬ」は堅い表現?

A. やや格式ある表現です。スピーチや公式の場、人物評などで使われます。日常会話では「誰もが認める」「不動の」などと言い換えると分かりやすい場合もあります。

Q. 自分に対して「押しも押されもせぬ」を使える?

A. 自慢や自己評価としては不自然です。他人を評する際、または社や自社を客観的に紹介する際に使う表現です。

Q. 英語で equivalent な表現は?

A. "unshakeable" "undeniable" "unchallenged" などが近いです。「押しも押されもせぬ地位」は "an unshakeable position" のように訳せます。

Q. 「押しも押されぬ」と書いている人が多いが、許容される?

A. 誤りとして指摘されることが多いです。正しくは「押しも押されもせぬ」と書くのが望ましいです。

Q. 類似の慣用句は?

A. 「動かしがたい」「揺るぎない」「確固たる」などが近い意味です。文脈に応じて言い換えられます。

まとめ

  • 正しくは「押しも押されもせぬ」
  • 「押しも押されぬ」は「も」が抜けた誤り
  • 「も」を2回使うのが正しい形
  • 確固たる地位・実力を表す表現
  • 人物や組織を評する際に使う

正しい表現と誤り

正しい形

「押しも押されもせぬ」(○)

「押しも押されも」+「せぬ」(しない)の構造で、「押しても押されてもびくともしない」という意を表します。

誤った形

「押しも押されぬ」(×)

「も」が1つ抜けており、正しい慣用句の形ではありません。

意味

誰からも認められる、動かしがたい存在を表します。押しても押されてもびくともしない=確固たる地位や実力を持つ様子をいう表現です。

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