「すべからく」の意味は?誤用の多い副詞
「すべからく」は「当然〜すべきだ」という意味で、「すべて」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 当然〜すべきである、ぜひとも〜すべきだ 誤用: すべて、全て 使い方 正しい: 「学生はすべからく勉学に励むべし」(○)= 当然勉強すべき 誤用: 「商品はすべからく高品質だ」(×「すべて」という意...
誤用しやすい表現、読み間違えやすい漢字、間違えやすい敬語表現などを具体例とともにわかりやすく解説します。
「すべからく」は「当然〜すべきだ」という意味で、「すべて」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 当然〜すべきである、ぜひとも〜すべきだ 誤用: すべて、全て 使い方 正しい: 「学生はすべからく勉学に励むべし」(○)= 当然勉強すべき 誤用: 「商品はすべからく高品質だ」(×「すべて」という意...
「ぞっとしない」は「面白くない」「感心しない」という意味で、「恐怖を感じない」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 面白くない、感心しない、良いと思えない 誤用: 恐怖を感じない、怖くない 使い方 正しい: 「その提案はぞっとしない」(○)= 良いと思えない 誤用: 「ホラー映画だがぞっとしな...
「玄人」は「くろうと」と読み、「げんじん」ではありません。プロフェッショナルを意味します。 正しい読み方 正しい:「くろうと」(○) 間違い:「げんじん」(×) 意味 専門家、プロ、熟練者 反対語は「素人(しろうと)」 なぜ「くろうと」? 「玄(くろ)」= 黒い 「人(うと)」 色の対比から: - ...
「さわり」は「話の要点」「聞かせどころ」という意味で、「最初の部分」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 話や曲の要点、最も興味を引く部分 誤用: 話の最初の部分、導入部分 語源 浄瑠璃で他の曲の一節を取り入れる「さわり」という技法から 使い方 正しい: 「話のさわりだけ聞かせてください」(○...
「破天荒」は「前人未到のことを成し遂げる」という意味で、「豪快で大胆」「型破り」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 誰も成し遂げていないことを初めて成し遂げる 誤用: 豪快で大胆、型破りな性格 語源 中国の「天荒」(未開の地)を「破る」= 初めて科挙に合格した人 使い方 正しい(やや硬い):...
「情けは人の為ならず」は「人に親切にすれば、巡り巡って自分に返ってくる」という意味で、「情けをかけるのは相手のためにならない」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 人に親切にすると、巡り巡って自分に良いことが返ってくる 誤用: 情けをかけるのは相手の甘やかしになり、ためにならない 文化庁の調査...
「気が置けない」は「気を遣わなくていい」「遠慮がいらない」という意味で、「気が抜けない」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 気を遣わなくていい、遠慮しなくていい、リラックスできる 誤用: 気が抜けない、油断できない 使い方の例 正しい: 「彼は気が置けない友人だ」(○)= 遠慮のいらない友人...
「他山の石」は「他人の良くない言動も、自分の成長の参考にできる」という意味で、単なる「参考」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 他人の悪い例や失敗を、自分を磨く材料とする 誤用: 他人の良い例を参考にする 語源 「他山の石を以て玉を攻(みが)くべし」 = 他の山の粗悪な石でも、自分の宝石を磨...
「押しも押されもせぬ」が正しく、「押しも押されぬ」は誤りです。 正しい表現 正しい: 「押しも押されもせぬ」(○) 間違い: 「押しも押されぬ」(×「も」が抜けている) 意味 誰からも認められる、動かしがたい存在 「押しても押されてもびくともしない」= 確固たる地位 使い方の例 「押しも押されもせぬ...
「的を射る」が本来正しいとされてきましたが、「的を得る」も広く使われ、許容されつつあります。 従来の考え方 正しいとされた: 「的を射る」(○)= 弓矢で的を射る 誤用とされた: 「的を得る」(×)= 的を得るという表現は不自然 現在の状況 文化庁や辞書によっては、「的を得る」も慣用表現として認める...