「よろしかったでしょうか」は間違い?
「よろしかったでしょうか」は過去形が不適切です。現在形の「よろしいでしょうか」を使いましょう。 問題点 「〜でよろしかったでしょうか」という表現は、現在の確認なのに過去形を使っています。 正しい表現 間違い: 「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」(×) 正しい: 「ご注文は以上でよろしいでしょう...
誤用しやすい表現、読み間違えやすい漢字、間違えやすい敬語表現などを具体例とともにわかりやすく解説します。
「よろしかったでしょうか」は過去形が不適切です。現在形の「よろしいでしょうか」を使いましょう。 問題点 「〜でよろしかったでしょうか」という表現は、現在の確認なのに過去形を使っています。 正しい表現 間違い: 「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」(×) 正しい: 「ご注文は以上でよろしいでしょう...
「拝見させていただく」は二重敬語で、正しくは「拝見する」または「拝見いたします」です。 問題点 「拝見」= すでに「見る」の謙譲語 「させていただく」= さらに謙譲表現 → 謙譲語が重複している 正しい表現 シンプルに: - 「拝見します」(○) - 「拝見いたします」(○) 間違い: - 「拝見さ...
「おざなり」はいい加減にやること、「なおざり」は放置することです。似ているようで意味が異なります。 基本的な違い おざなり: いい加減にやる、適当に済ませる → 一応はやる なおざり: 放っておく、ないがしろにする → やらない 使い方の例 おざなり: 「おざなりな対応で顧客の不満が高まった」(○)...
「二の足を踏む」は「躊躇する」「ためらう」という意味です。決断できずに迷っている状態を表します。 基本的な意味 「二の足を踏む」= 躊躇する、ためらう、決断できない 語源 武道で一歩踏み出した後、二歩目を踏み出せずにためらう様子から来ています。 使い方の例 ビジネスでの使用: 「高額な投資に二の足を...
基本的に「いたします」(ひらがな)が推奨されます。「致します」は補助動詞として使う場合はひらがなが適切です。 使い分けのルール 補助動詞(推奨:ひらがな): - 「報告いたします」(○推奨) - 「確認いたします」(○推奨) 本動詞(漢字でもOK): - 「損害を致す」(○漢字でもOK) - ただし...
「ご無沙汰しております」は久しぶりの挨拶で使う丁寧な表現です。ビジネスメールでよく使われます。 基本的な意味 「無沙汰」= 連絡を取らずにいること、ご無沙汰 「ご無沙汰しております」= しばらくご連絡していませんでした 使い方の例 メールの冒頭: 「ご無沙汰しております。○○社の田中です」(○) 手...
「なし崩し」は「少しずつ進める」「徐々に解決する」という意味で、「うやむやにする」ではありません。 正しい意味 本来の意味: 借金などを少しずつ返していくこと、徐々に片付けること 誤用: うやむやにする、なかったことにする 語源 「なし」= 無し、返済 「崩し」= 少しずつ 借金を少しずつ返済してい...
「ご尽力」は努力そのものを、「お力添え」は支援・協力を指します。使い分けを理解しましょう。 基本的な違い ご尽力: 全力で努力すること、骨を折ること お力添え: 手助け、サポート、協力 使い方の例 ご尽力: 「このたびはご尽力いただき、誠にありがとうございました」(○) お力添え: 「今後ともお力添...
「取り急ぎ」は「とりあえず急いで」という意味ですが、使い方に注意が必要です。 基本的な意味 「取り急ぎ」= とりあえず急いで、まずは簡単に 速報的に連絡する際の前置きや結びの言葉として使います。 使い方の例 メールの結び: 「取り急ぎご連絡まで」(○) 「取り急ぎご報告申し上げます」(○) 注意点 ...
「差し支えなければ」は「もし問題なければ」という意味で、相手に配慮した依頼表現です。 基本的な意味 「差し支え」= 支障、問題 「差し支えなければ」= もし問題がなければ、可能であれば 使い方の例 依頼の前置き: 「差し支えなければ、お名前を教えていただけますか」(○) 確認の際: 「差し支えなけれ...